「深夜特急/沢木耕太郎」を読んで

新潮文庫の100冊キャンペーンで名作「変身/カフカ」と
沢木耕太郎の「深夜特急1- 香港/マカオ」を買い、早速読んだ。
インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行く 。ある日そう思い立った26歳の<私>は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、町の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは、「大小」というサイコロ博奕に魅せられ、あわや・・・。一年以上にわたるユーラシア放浪が、今始まった。いざ、遠路二万キロ彼方のロンドンへ!
主人公がロンドンにいく途中で立ち寄った香港での"黄金宮殿"での生活。
地図をもらうため訪れたペニンシュラホテル周辺の描写に微かに胸が踊った。
マカオでのサイコロ博打に熱くなる主人公の冷静な心の機微も興味深かった。
あっという間に読んでしまった。
数年前、「深夜特急全巻を捨てるけど、読む?」と弟。
「別にいいよ、読まないよ」とぼく。
考えてみると、もったいなかった。なぜそのとき読まなかったのだろう。
もらって読んでいればよかったと思う。ちいさな後悔を感じた。
ぼくも2000年と2004年の香港旅行でペニンシュラホテルに宿泊したが、ホテル周辺の
描写がぼくの旅心を呼び起こす。大好きな街、香港
にもう一度いってみたい。
あの熱気と活力に満ちた街の空気に触れたい。そこで地元の人々が集まる点心の
店で飲茶を楽しみ、煌びやかな100万ドルの夜景を満喫したい。
30歳台半ばで初めて読んだが、遅かったことを少し後悔している。素晴らしい
作品とは若い時期に出会いたいものである。その分、感動も深く、青年であった
ぼく自身の行動にも影響を及ぼしたはずだ。(ぼくは若い頃、旅行が好きではな
かった。恥ずかしながら29歳でハワイデビューして180度変わった。)
積極的に読書、文学してこなかった自分が少し情けない。音楽だけでなく、
素晴らしい書物との出会いを大事にしていきたい。
新潮の100冊キャンペーン、もう何冊か買ってみようと思う。
(参考)深夜特急-ウキペディア
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